マリーゴールドホテルで会いましょう見た

007のMことジュディ・デンチ主演で「恋に落ちたシェークスピア」の監督作。
このところ「愛、アムール」「みんなで一緒に暮らしたら」と続いている高齢者ムービーの一本。インドに70代のイギリス人男女7人が集まり、男女7人夏物語しわくちゃ版がオンボロの「マリーゴールドホテル」の中で繰り広げられるw

以下ネタバレあり感想。

後味が良いので誰とでも見にいけそうな映画でオススメ!私は一人で見たけどw

ただ、全員が幸せになるのではなく、最後まで救われない人も中にはいるけど、劇中描写は自業自得なのであまり気にならないかな?

ジュディ・デンチ演じるイヴリン。アカウント保持者である夫と死別したことを告げても機械的対応をするカスタマーサポート描写が「あるある!」な感じ!

ビル・ナイの夫婦は、常にヒステリーの奥さんに振り回される旦那。

高齢者ものなので誰か死ぬ役はいるんだろうなぁ、と思ってたらやっぱりいた。トム・ウィルキンソン演じる判事をやめてインドに向かうグレアム。
子供達にクリケットを教えたり、インドで右往左往する皆をリードしたりいい人描写が目立つ。彼に暗い影を落としているのが、実はゲイで少年の時に相手を裏切るような形になったこと。
その相手の彼を探し出すのが中盤のクライマックス。彼と心がまだ通い合っていることを確認し、陽光に佇む中静かに息を引き取る。

マギー・スミス演じるミュリエルは露骨にインド人に対する差別意識がある役。観客にも嫌味に見える描写がされるんだけど、インドの最下層の人と通じ合うことで最終的にはホテルを救うことにもなるのがスゴくカタルシスがある!

最後はビル・ナイが奥さんと別れてジュディ・デンチとくっつくんだけど、この二人実は結構年齢差があるんだよね。役の上ではなくて役者の。ジュディ・デンチの方が15歳上!
まあ、見た目からしてそうではあるけどw

そして、ビル・ナイの奥さんは最後まで全く良い人描写をされず幸せにもならないというw 何らかの救いを用意すると思ってたので意外!

あと、話の本筋には最後まであまり絡まないイイ歳こいて色恋に夢中なエロじじいのノーマンとエロばばあのマッジ。この二人はくっつくのかと思ったらそうではなくてここでも予定調和を外してるかな?

全編のインド描写も気持ちよく楽しめた!高齢化社会が進むいま、今後このジャンルは増える予感だねw

公式サイト
http://www.foxmovies.jp/marigold/