いま再評価すべき(?)ゴジラ'84
「メカゴジラの逆襲」で一度終了した昭和ゴジラシリーズから9年の時を経て復活した1984年版のゴジラ。1954年版の以外はなかったことにし、すっかり人類の味方になっていたゴジラを悪役に戻した意欲作!……なんだけど、建物を壊さないセットに優しいゴジラ、誰が喜ぶのかわからないやたら長い政治家のシーン、子供心にもおもちゃが空を飛んでるようにしか見えないスーパーX。音楽も伊福部サウンドじゃないし。
しかし、実はゴジラ'84は意外に後続の作品に影響を与えているのだ!
以下、「クローバーフィード/HAKAISHA」と「パシフィック・リム」のネタバレあり!
クローバーフィールドにもパシフィック・リムにも出てくる怪獣に付く寄生虫!
寄生するものが怪獣だけ寄生虫も巨大。特にクローバーフィールドでは中盤のメインモンスターになっているほど。
実はこのネタを最初にやったのはゴジラ'84なのだ!
映画の冒頭に出てくるフナムシショッキラス!ゴジラに付く寄生虫でこいつが人間を襲うのが序盤の山!
ゴジラらしからぬグロ描写が炸裂したせいか本家ではこのあと怪獣に付く寄生虫ネタは出てこないんだけど、海を超えたハリウッドでは評判が良かったのかな?
そして、もう一つ。パシフィック・リムのオオタチ戦で印象的なビルに鏡のようにうつるジプシー・デンジャー、これはおそらくゴジラ'84でのビルに鏡のようにうつるゴジラの影響なのでは?
2014年のギャレス・エドワーズ版は宝田明が出たりポスターがカタカナ縦書きのゴジラだったり初代をかなり意識しているのは確実だけど、1984の影響があるシーンはどの程度出てくるのか?
今から楽しみですなぁ!