リンカーン見た。リンカーンと言えばのあのシーンが……


リンカーンを見た。フォーラム仙台にて。

おお、このリンカーンヴァンパイアハンターじゃないのね(当たり前

ヴァンパイアハンターの方はこちらw
映画「リンカーン / 秘密の書」オフィシャルサイト

私は似たような映画のストーリーが頭でゴッチャになってしまうことがあって、その昔101匹わんちゃん大行進のあらすじを「ダルメシアン犬の親子が不気味な婆さんに嫌がらせされながら犬が合体して宇宙船になって宇宙人を倒す」と記憶していたんだよね。同じ犬ものアニメで魔犬ライナー0011と混同していたんだけどw

ただ、今回はリンカーン憲法改正を通す流れを描くことに注力されている。なので、ヴァンパイアハンターの方とは混同する心配なしw リンカーンが大統領になるまでをみたい人はヴァンパイアハンターの方「リンカーン/秘密の書」を見よう!(ぇ

ちなみに暗殺後の顛末は「こえをかくす人」を!こちらはリンカーン暗殺犯を匿ったと言われる家族の話。

で、リンカーンに話を戻すと目立つのは役者陣の熱演!
特にトミー・リー・ジョーンズ演じるスティーブンス!スティーブンスは今作の鍵となる人物である意味主演。

ダニエル・デイ=ルイスもジョゼフ・ゴードン・レヴィットも良かったよ!

戦争シーンは少なめだけどスピルバーグらしくグロには手を抜いていないのでそこは注意ね!

ただ、一番異色なのはスピルバーグによる「前説」が最初に流れること。日本では憲法改正までの流れが理解されづらいからだろう。

以下、ネタバレ。

まさかリンカーンの代名詞とも言えるゲティスバーグ演説(人民の人民による……って奴)が全く出て来ないとは!一応黒人青年が触れるシーンはあるけれども。

ストーリーはリンカーン奴隷解放のための憲法修正のために行った裏工作についてのもの。憲法改正の票を集めるために、落選議員に次のポストの用意を打診したり。

議員や民衆に憲法改正の議論があるのは「戦争に終わって欲しい」からで「黒人の自由」を求めているわけではないと言うぶっちゃけが入っているのは面白かった。

戦争が終わると黒人奴隷解放憲法改正を通せなくなるから、南部からの和平交渉が来ていることを握り潰すと言う場合によっては悪役となる黒い行動も描かれている。

ティーブンスは今作の鍵となる「奴隷解放の急進派」の人物。
ただ、スティーブンスが黒人の自由のために戦っている動機が黒人家政婦と出来ているからというオチはw 史実でもそうなのかな?

議員を刺激しすぎないために「黒人に自由を!」を言わずに「法の元での自由を!」と言うシーンが中盤の盛り上がりなんだけど、ラストまで行かないとなぜスティーブンスがここでものすごい葛藤なのかがわからないんだよね。一応、公聴している黒人女性への後ろめたさ的描写はあるんだけど。

ちなみに、リンカーンの奥さんは劇中では「悪者」として描かれている。一応心の底ではリンカーンを信じている描写はあれど。常にヒステリックで相手には礼を失していると言う。映画で奥さんをこう描写してるのって他にあるのかな?

それでは、「リンカーン/秘密の書」→「リンカーン」→「こえをかくす人」のコンボでお楽しみください!